伝統と格式を重んじる歌舞伎界において、外部の芸能界から嫁ぐことには少なからずプレッシャーが伴います。しかし、前田愛さんの梨園の妻としての評判は非常に高く、贔屓筋や関係者からも絶大な信頼を寄せられています。
礼儀作法を徹底的に学び、歌舞伎座のロビーでは常に凛とした着物姿で頭を下げ、細やかな気配りを欠かしません。2012年に義父・中村勘三郎さんが急逝し、中村屋が大きな悲しみに包まれた際も、当時六代目勘九郎を襲名したばかりの夫を気丈に支え続けました。
夫が芸道に没頭できるよう、栄養バランスを考え抜いた食事の管理やスケジュール調整を徹底。家庭内を明るく照らすその姿勢は、勘九郎さん自身も「妻がいなければ今の自分はない」と公言して憚らないほどです。