事前予約不要で誰でも気軽に立ち入れる広大な史跡が、旧江戸城本丸の面影を残す皇居東御苑です。大手門、平川門、北桔梗門の3箇所から入園可能で入園料は無料ですが、見どころの規模と歴史的重みは日本屈指のスケールを誇ります。皇居東御苑の見どころとして筆頭に挙げられるのが、本丸跡の北端にそびえる「江戸城天守台」です。明暦3年(1657年)の明暦の大火で焼失して以降、徳川幕府は天下泰平の世における財政と城下復興を最優先し、天守の再建を行いませんでした。花崗岩が隙間なく積まれた巨大な石垣スロープの上に立つと、かつて五層六階の巨城が東京の空に聳えていた威容と、再建を断念した幕府のプラグマティズム(実用主義)に思いを馳せることができます。
さらに東御苑内には、徳川第9代将軍家重時代の庭園図面をもとに復元された「二の丸庭園」や、忠臣蔵の発端となった「松之大廊下跡」の石碑、歴代皇室に引き継がれた国宝・重要文化財クラスの美術品を展示する「三の丸尚蔵館(2023年秋に一部リニューアルオープン後、展示設備が大幅拡充)」など、見学所要時間2時間は優に確保すべきコンテンツが密集しています。
一方、春の桜と秋の紅葉シーズンにのみ開放される皇居乾通り一般公開2026年最新の動向は、東京観光の最激戦区としてメディアを賑わせています。坂下門から入門し、宮内庁庁舎前を通って乾門へと抜ける約750メートルの並木道は、普段は決して立ち入れない官邸至近のルートです。2026年の現地観察データでは、開門直前の午前8時台から東京駅丸の内側まで続く厳重なセキュリティーレーンが敷かれ、通過には30〜45分程度の手荷物検査待ちが発生します。SNS上では「桜吹雪と乾門の重厚な梁のコントラストが息をのむ美しさ」「人生で一番厳重なボディチェックを受けたが、それだけの価値がある」といった反響が寄せられており、短期間で数十万人が押し寄せる一大イベントの熱量は今なお健在です。