達川光男氏に関するネット上の言説には、長年のメディア露出や切り抜き動画の普及によって生じた誤解や偏った見方も存在します。ここで客観的事実に基づき、それらの誤解を正しておきましょう。
誤解1:「単なる珍プレー要員のお笑い捕手だった?」
これは完全な誤りです。前述の通り、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞3回を受賞しており、黄金時代の広島東洋カープで10年以上にわたり正捕手を務めた実力は球史に残るレベルです。投手陣からの信頼も絶大であり、北別府学氏の精密機械のような制球力や、津田恒実投手の魂のストレートを最も引き出したのは達川氏のミットでした。
誤解2:「広島監督時代は完全な失敗だった?」
監督としての2年間は連続5位に終わり、優勝争いには絡めませんでした。しかし、当時のチーム状況は主力選手の流出や世代交代の過渡期にありました。その中で新井貴浩氏や東出輝裕氏など、後にリーグ3連覇の礎となる選手たちを辛抱強く起用し続けた育成の手腕は、現在では「種をまいた重要な2年間」として高く再評価されています。