日常会話や図鑑でフクロウとミミズクを区別する際、最大の判断基準となるのが頭部にある突起の有無です。
頭の上にピンと立った「耳」のように見える房状の羽毛を、専門用語で「羽角(うかく)」と呼びます。一般的な見分け方のルールは極めてシンプルです。
- ミミズク:頭部に羽角(飾り羽)が生えている種(例:ワシミミズク、コノハズク)
- フクロウ:頭部が丸く、羽角が生えていない種(例:フクロウ、メンフクロウ)
ここで知っておきたいのは、羽角は本物の耳(聴覚器官)ではないという点です。羽角はあくまで羽毛の束であり、感情表現や周囲の木の枝・樹皮に擬態して天敵から身を隠すカモフラージュの役割を果たしています。
実際の耳の穴は顔の側面、目のすぐ横に位置しており、羽毛に覆われて外からは見えません。しかも左右の耳の穴の位置が上下非対称に配置されているため、暗闇でも獲物が立てる微小な物音のズレから正確な距離と方角を割り出せる驚異的な集音構造を持っています。