「レペゼン」の直接的な語源は、英語の動詞「represent(レプレゼント/リプレゼント)」です。英語本来の定義としては「代表する」「象徴する」「代理人を務める」「表現する」といった意味を持ち、公的な議会における代議士や法的な代理人を指す文脈でも広く用いられます。
ストリートカルチャーにおいてこの言葉が決定的な転換を迎えたのは、1980年代のアメリカ・ニューヨークを中心とするUSヒップホップシーンでした。過酷な環境やゲットーで暮らすラッパーたちが、自らのフッド(地元・出身地域)やストリートの仲間たちを指して「I represent my city」「I rep my crew」と宣言したことが発端です。当時のスラングとして「rep(レップ)」や、なまった発音の「represent」が短縮され、自らの出自に対する絶対的な誇りと忠誠を示す合言葉へと昇華しました。
日本国内にこの言葉が持ち込まれたのは1990年代後半の日本語ラップ黎明期から成熟期にかけてです。本場アメリカのヒップホップ精神に強い影響を受けたアーティストたちが、自らの楽曲やMCバトルの中で「レペゼン東京」「レペゼン神奈川」といったフレーズを積極的に使用し始めました。当時のクラブシーンやストリートカルチャーを通じてアンダーグラウンドから広がり、2000年代以降は若者世代のストリートスラングとして一般社会へと徐々に浸透していきました。