展示期間を過ぎ、店頭のショーケースから姿を消した成約しなかった犬猫の行方には、主に4つのルートが存在します。かつて社会問題視された不透明な商慣習は、規制強化とともに姿を変えつつあります。
1. 郊外大型店への移動と大幅値引きセール
都心部の店舗で成約しなかった個体は、ケージスペースに余裕のある郊外の大型店舗や、成犬・成猫の取り扱いに強い専門フロアへ移送されます。ここでは「お迎えしやすい価格」として再設定され、時間をかけて一般の飼い主を探すオペレーションが取られます。
2. 自社ブリーディング(繁殖用)への移行
血統や骨格、毛吹きなどの遺伝的特徴が優れており、健康状態に問題がない個体については、ペットショップを運営する企業グループの専属ブリーダー施設や提携繁殖場へ戻されるケースがあります。ここで将来の繁殖親候補(種犬・台牝など)として育てられます。
3. 提携保護団体への移送と「ペットショップ里親募集」
近年急速に広がっているのが、店舗内や提携シェルターを活用したペットショップ 里親募集の常設化です。生体販売スペースの一角に里親コーナーを設け、店頭で成約しなかった若齢犬猫や役目を終えた繁殖引退犬 里親募集を行い、一般家庭とのマッチングを図る仕組みが定着しています。
4. 闇ルート「引き取り屋」の実態と淘汰の現状
ペット業界の暗部として長年告発されてきたのが、売れ残った犬猫を有料(1頭あたり数万円)で引き取る「引き取り屋」の存在です。劣悪な環境で過密飼育し、終生飼育を放棄する悪質な引き取り屋の実態は全国で摘発が相次ぎました。法改正と行政による立ち入り監査の厳格化に伴い、大手事業者を中心に引き取り屋との契約を断ち切る動きが加速しています。