じゃがいも植える時期で収穫ゼロ?春・秋の最適期と失敗回避術

じゃがいも植える時期で収穫ゼロ?春・秋の最適期と失敗回避術

じゃがいも植える時期で収穫ゼロ?春・秋の最適期と失敗回避術の重要なポイントについて、専門知識を基に徹底解説します。

じゃがいも栽培には、1年に2回の作期が存在します。2月下旬から4月に種芋を植えて初夏に収穫する「春植え(春作)」と、8月下旬から9月に植えて初冬に掘り上げる「秋植え(秋作)」です。どちらの作型を選ぶかによって、生育環境の温度推移が真逆になる点に最大の注意を払わなければなりません。

春植えは「低温から高温へ向かう時期」に育ちます。植え付け初期の土壌温度が低すぎると発芽が遅れ、種芋が土中の過湿で腐敗します。一方で植え付けが遅すぎると、塊茎(イモ)が太る大事な初夏に梅雨の長雨や高温に見舞われ、病気や腐敗で収穫量が激減します。農業試験場等の研究データでも、春植えの安定栽培には地温10℃〜15℃での植え付けと発芽適温15℃〜20℃の確保が不可欠であると示されています。

対照的に、秋植えは「酷暑から冷涼へ向かう時期」に栽培します。秋植えの最大の障壁は、植え付け時の猛暑と地温の高さです。地温が25℃〜30℃を超えている状態で種芋を植えると、土の中で煮えるように腐敗し、芽が出る前に全滅するケースが後を絶ちません。近年続く残暑の長期化により、秋植えのタイミング設定はこれまで以上にシビアな判断が求められています。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。