財津和夫が大病を乗り越えた真相と引退説の全真実

財津和夫が大病を乗り越えた真相と引退説の全真実

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彼が現在の穏やかな境地に達するまでには、文字通り死線をさまようような過酷な闘病の連続がありました。公式発表資料および当時の報道によると、2017年5月末に腸閉塞を発症して緊急入院した際、精密検査によって下部直腸がんが判明しました。

同年6月に開催中だった45周年ツアーの中止を余儀なくされ、病巣の切除手術と長期の抗がん剤治療に突入しました。当時を振り返るインタビュー手記の中で、財津和夫は「死の恐怖よりも、もう二度とファンの前で歌えないかもしれないという絶望感に襲われた」と率直な胸の内を吐露しています。幸いにも治療は成功し、驚異的な精神力と徹底したリハビリを経て、翌2018年には奇跡的なステージ復帰を果たしました。

さらに遡れば、彼は60代前後に更年期障害とうつ病に長く苦しめられた経験も公表しています。自著『うつ病になって、はじめて見えたもの』では、朝起き上がることすら困難だった日々の苦痛が赤裸々に綴られています。この心身両面における危機を救ったのが、妻と2人の子供(長男・長女)の献身的な支えでした。

闘病中の食生活の徹底的な管理や通院のサポートだけでなく、鬱積した焦燥感を受け止め、「無理に歌わなくても、生きていてくれるだけでいい」という心理的安全基地を家庭内に築き上げたことが、彼が再び前を向く決定打となりました。私生活のプライバシーを厳格に守りつつも、家族への深い感謝の念は折に触れて語られています。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。