ネット上の掲示板やSNSでは、皇族のお名前に関して頻繁に事実誤認が見られます。特に多いのが、「愛子さまには『敬宮(としのみや)』があるのに、悠仁さまにはなぜ別の呼び名がないのか?」という疑問です。
この疑問を解く鍵は、皇室における「称号(幼少期の呼び名)」と「宮号(一家の屋号)」の違いにあります。
- 天皇のお子さま(内廷皇族):天皇直系のお子さまには、幼少期の呼び名として「称号」が与えられます。今上天皇は「浩宮(ひろのみや)」、愛子さまは「敬宮(としのみや)」です。
- 宮家のお子さま(宮家皇族):秋篠宮家や三笠宮家など、宮家に生まれたお子さまには個別の「称号」は授与されません。悠仁さまは宮家の当主である秋篠宮文仁親王の長男として誕生されたため、称号はなく、最初から「悠仁親王」が正式な身位表記となります。
「秋篠宮」はあくまでお父上である文仁親王の宮号であり、悠仁さまご自身の宮号ではありません。したがって、悠仁さまご自身を「秋篠宮」と呼ぶのは、制度上は厳密には誤用となります。
将来、悠仁さまが皇位を継承される際には、天皇としてのお名前(大行天皇の追号、元号など)が歴史に刻まれることになりますが、在位中は単に「天皇陛下」とお呼びするため、姓はおろか「悠仁」という御名で直接呼ばれる機会すら公の場からは消えることになります。