蜂の一刺し榎本三恵子の衝撃証言と現在|田中角栄を倒した女の半生

蜂の一刺し榎本三恵子の衝撃証言と現在|田中角栄を倒した女の半生

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昭和史に刻まれたロッキード事件 榎本三恵子氏の証言劇は、検察側が田中角栄元首相への贈賄ルートである「5億円の受領」を立証する上で最大のブレークスルーとなりました。当時、丸紅から田中元首相側へ渡ったとされる4回計5億円の資金移動をめぐり、受領窓口と目されたのが元首相秘書官の榎本敏夫氏でした。敏夫氏は一貫して金銭授受への関与を否定し、角栄側陣営は鉄の結束で検察の追及を退けようとしていました。

この強固な防壁を打ち破ったのが、検察側証人として出廷した三恵子氏です。彼女は法廷で、敏夫氏から「(丸紅専務だった)大久保利春氏から金を受け取った」「角栄邸に運んだ」という生々しい告白を直接聞かされていた事実を淡々と、しかし毅然と証言しました。このロッキード事件 証言によって、弁護側の構築していた「金銭授受そのものが存在しない」という防衛線は音を立てて瓦解したのです。

公判後の囲み取材で飛び出したのが、歴史に残るフレーズでした。記者団に対し、自らの行為が持つ危険性と背信の重さを自覚しながら放った「ハチは一度刺したら死ぬといいますが、私も死ぬ覚悟で証言台に立ちました」という発言は、翌日の新聞各紙の一面を飾り、蜂の一刺し 意味は「身の破滅を顧みずに放つ、権力への決死の痛撃」の代名詞として定着しました。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。