皮膚の断面図を展開すると、外側から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」という明確に役割の異なる3つの層が重なり合っています。この3層が寸分の狂いもなく連携することで、水分の喪失を防ぎ、体温を調整し、病原菌や紫外線などの外的刺激をシャットアウトしています。
最外層の表皮は平均わずか0.2mmほどの薄さしかありません。しかし、その最表面にある「角質層」と「皮脂膜」が強固なバリア機能を形成し、体内の水分蒸発を防ぐ生命維持装置として働いています。その下層に位置する真皮は、表皮の約10倍にあたる約2mmの厚みを持ち、皮膚の本体ともいえる弾力としなやかさを生み出すクッションの役割を果たします。
さらに深部にある皮下組織は、多量の皮下脂肪を含み、外部からの物理的衝撃を吸収するクッション機能と、体温を逃がさない断熱材の機能を兼ね備えています。皮膚の構造と働きを正しく理解することは、巷に溢れる美容情報の真偽を見極めるための第一歩となります。