ネット上の掲示板やSNSに投稿される「アリーナ席の感想」を検証すると、評価が極端な二極化を示していることが分かります。
歓喜の声として圧倒的に多いのは、「銀テープが頭上から降り注いだ」「トロッコが真横を通って推しと目があった」という臨場感に関する意見です。特に演出で使用される特効の熱気や爆破音、紙吹雪に包まれる高揚感は、スタンド席では決して得られないアリーナならではの体験価値です。
一方で、切実な不満として頻出するのが「写真詐欺」とも言える視覚的ギャップです。SNS上で拡散されている「アリーナからの見え方写真」の多くは、開演前の着席状態や、腕を高く掲げてスマートフォンの広角レンズで撮影されたものです。しかし、実際の公演中は観客全員が起立し、かつ視線は自分の目の高さ(アイレベル)に固定されます。撮影写真でステージが見えていたとしても、実際の肉眼では「前の観客の肩と頭の隙間から、モニターの端がチラチラ見えるだけだった」という落胆が現場で頻発しています。