せいろを初めて使う時はそのままNg?空蒸し手順と失敗防ぐ手入れ法

せいろを初めて使う時はそのままNg?空蒸し手順と失敗防ぐ手入れ法

せいろを初めて使う時はそのままNg?空蒸し手順と失敗防ぐ手入れ法について知っておくべき 理由を厳選して解説いたします。

現代のキッチン環境で最も犯しやすい過ちが、食事を終えた後に普段の食器と同じ感覚で台所用洗剤を使ってせいろを洗ってしまうことです。

なぜ「せいろ洗剤NGの理由」がここまで強く叫ばれるのか。それは、せいろに使われている天然木が無数の微細な導管を持つ「多孔質素材」だからです。スポンジで泡立てた合成洗剤を当てると、界面活性剤や香料が木材の内部深くまで瞬時に浸透してしまいます。一度木肌に吸着した洗剤成分は、どれほど水で洗い流しても完全に抜け切ることはありません。その結果、次回以降に蒸気を上げた際、熱気とともに洗剤の合成香料や成分が揮散し、食材全体を薬品臭で台無しにしてしまうのです。

では、豚肉やシュウマイを直接蒸して油が落ちた場合、衛生面はどうケアすべきなのでしょうか。現場で実践されている「せいろ油汚れの落とし方」は極めてシンプルです。

基本は「40〜50℃のぬるま湯」と「たわし」
油汚れの油分は熱によって融解します。使用後すぐにぬるま湯を流しながら、繊維のコシが強いシュロやパーム素材のたわしで、木目に沿ってしっかりとこすり洗いをします。蒸気による高温殺菌が調理のたびに行われているため、洗剤を使わずとも十分な衛生状態が保たれます。

油がひどいときは「熱湯かけ流し」または「重曹水での拭き取り」
どうしてもギトギト感が残る場合は、ヤカンで沸かした熱湯をすのこの上から直接かけ流して油分を浮かせます。酸性の油汚れを中和したい時は、薄い重曹水を布巾に含ませて固く絞り、汚れた箇所を部分的に拭き取ったあと、十分にお湯で流します(※全体を重曹液に長時間浸け置くと木材が黒ずむため短時間で済ませます)。

そもそも、本体に油を直接付着させない工夫も大切です。ここで役立つのが「せいろクッキングシート敷き方」の技術です。

市販のせいろ専用穴あきシートを活用するか、通常のクッキングシートをせいろの底に合わせて丸く切り、蒸気が通り抜けるようフォークやハサミで複数の小さな穴を開けて敷きます。蒸気の巡りを妨げないよう、側面の隙間を完全に塞がないことが美味しく仕上げるコツです。さらに、キャベツや白菜、レタスなどの葉野菜をシート代わりに敷き詰めれば、油を受け止めつつ野菜そのものも美味しく食べられるため、後片付けの手間を最小限に抑えられます。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。