トルコは欧州かアジアか?国土97%が示す真実とUefa所属の謎

トルコは欧州かアジアか?国土97%が示す真実とUefa所属の謎

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世界で唯一、市街地の中に大陸の境界線を持つメガシティがイスタンブールです。幅わずか700メートルから3キロメートルほどのボスフォラス海峡を挟み、西側がヨーロッパ側、東側がアジア側と呼ばれます。現地を訪れる旅行者や在住エクスパットが口を揃えるのは、海峡を渡るだけで街の空気感が一変するという事実です。

ヨーロッパ側は、世界遺産のアヤソフィアやブルーモスク、トプカプ宮殿が密集する歴史地区「スルタンアフメット」や、新市街の商業中心地「タクシム」を擁します。多国籍企業の本社や五つ星ホテルが立ち並び、観光客とビジネスパーソンがひしめき合う、極めてエネルギッシュで国際色豊かな「表舞台の顔」です。

一方、連絡船フェリーや海底地下鉄マルマライに乗って15分ほどで到達するアジア側(カドゥキョイやユスキュダル)には、穏やかで落ち着いたローカルの日常が広がっています。海沿いの遊歩道には個性派カフェや古書店が並び、若手クリエイターや地元住民がチャイを片手に語らうリラックスした雰囲気が漂います。SNS上の現地在住日本人コミュニティでも「治安が良く住みやすいのはアジア側、刺激と観光の拠点はヨーロッパ側」という住み分けが定着しています。

現在ではボスポラス大橋(7月15日烈士橋)、ファーティフ・スルタン・メフメト橋、ヤウズ・スルタン・セリム橋という3本の巨大吊り橋に加え、海底トンネルによって両岸は強固に結ばれています。毎朝、アジア側の自宅を出てヨーロッパ側のオフィスへ通勤する市民にとって、大陸の移動は日常の些細なワンシーンに溶け込んでいます。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。