上の子どもが発達障害と診断された場合、「下の子も発達障害になるのか」という疑問は切実です。一般人口におけるASDの発症率は約1〜2%程度とされていますが、第一子にASDがある場合の兄弟の発症確率は約10〜20%(およそ5人に1人以下)という調査結果が複数報告されています。
一般の出現率と比較すれば家族歴の影響によって確率は上昇するものの、80〜90%の兄弟は診断基準を満たさない範囲に収まります。なお、男児の方が女児よりも診断を受けやすい傾向(性差)も統計上確認されています。
兄弟姉妹間での発症率を理解する際は、数字だけに怯えるのではなく、「特性が似る可能性を考慮して成長を丁寧に見守る」という現実的な備えにつなげることが有益です。