日本は世界有数の「長寿企業大国」と言われますが、創業450年を超える企業は全国でもごくわずかです。吉字屋本店が幾多の天災や社会変動を乗り越えて今日まで生き残ってきた最大の要因は、「不易流行(いつまでも変わらない本質を守りながら、新しい変化を取り入れる)」を地で行く事業展開にあります。
初代から受け継がれる本質は「地域の人々の暮らしと産業に欠かせないライフラインを届ける」という信用第一の商人精神です。一方で、扱う商材そのものは菜種油から石油、LPガス、自動車関連サービス、そしてオフィスIT機器やシステム開発へと大胆に脱皮を繰り返してきました。決して一つの商売に過度な依存をせず、リスクを分散しながら地域に必要な機能を先回りして取り込む。この危機管理意識と迅速な事業転換こそが、老舗企業が存続し続ける本質的な理由と言えます。