無脈性心室頻拍の恐怖|心室細動との違いとAedで救える命の境界線

無脈性心室頻拍の恐怖|心室細動との違いとAedで救える命の境界線

無脈性心室頻拍の恐怖|心室細動との違いとAedで救える命の境界線にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

Q1:一般市民が使う公共のAEDでも、無脈性心室頻拍を感知してショックを与えられますか?
A1:完全に適応します。街中に設置されているすべてのAEDには高度な心電図解析アルゴリズムが搭載されており、心室細動(VF)だけでなく無脈性心室頻拍(pVT)を自動で判別します。AEDが「ショックが必要です」と音声を出した場合は、救助者が波形の名前を知らなくても、機械の指示に従ってショックボタンを押すだけで適切な電気的除細動が実行されます。

Q2:脈がある心室頻拍(有脈性VT)の場合は、どのような治療が行われますか?
A2:脈が触れる(心拍出量が保たれている)場合は、無脈性心室頻拍と治療法が大きく異なります。患者の意識がある場合はAEDによる無差別な除細動を行ってはなりません。血圧低下や意識障害を伴う不安定な有脈性VTに対しては、QRS波の頂点にタイミングを合わせて通電する「同期下カルディオバージョン(電気的除細動)」が行われます。また、血行動態が安定している場合は、アミオダロンやプロカインアミド等の抗不整脈薬の点滴静注が選択されます。

Q3:蘇生に成功し一命を取り留めた後、再発を防ぐためにどのような治療を行いますか?
A3:心拍再開後は、脳のダメージを最小限に抑えるための目標体温管理療法(TTM)や、原因となった心筋梗塞に対する緊急心カテーテル治療が行われます。その後の再発予防策としては、異常な電気回路をカテーテルで焼灼する「カテーテルアブレーション」や、皮下に植え込んで24時間心電図を監視し、致死性不整脈を感知した瞬間に体内で自動ショックを行う「植込み型除細動器(ICD)」の手術が標準的な選択肢となります。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。