クラブ選びで最も相談が多いテーマの一つが、5番ウッドとユーティリティの飛距離差です。一般的に5番ウッドの標準ロフト角は18度前後、これに匹敵するユーティリティは2番または3番ユーティリティ(18〜19度)に相当します。しかし、カタログスペック上のロフトが同じであっても、コース上で実際に得られる飛距離には明らかなギャップが生まれます。
大手ゴルフ量販店のフィッティングスタジオが実施した試打計測データ(アマチュア平均ヘッドスピード40m/s前後のテスター群)によると、5番ウッドの平均飛距離が195〜205ヤードであるのに対し、19度のユーティリティは180〜190ヤードに留まる結果が出ています。同じロフト設定であっても、クラブ長が約2インチ異なることでヘッドスピードに約1.5〜2.0m/sの差が生じるためです。
「ロフトが同じなら飛距離も同じはず」と考えてユーティリティを投入すると、狙った番手間の飛距離が埋まらない事態に陥ります。5番ウッドと同等のキャリーをユーティリティで得ようとするならば、極めて高いヘッドスピード(43m/s以上)でボールを強烈に押し込むインパクトが求められます。一般的なアマチュアゴルファーが200ヤード前後の距離を安定して狙うのであれば、シャフトのしなりを活かしてボール初速を高められる5番ウッドに軍配が上がります。