ブライダル相談会やフェアの段階で提示される初期見積もりは、多くの新郎新婦にとって「現実的な予算」に見えてしまいます。しかし、アンバサダーホテル結婚式見積もりの真相を徹底調査すると、契約後に平均120万〜180万円ほど最終請求額が膨らみ上がる構造が浮き彫りになります。この乖離はなぜ生じるのでしょうか。
第一の要因は、衣装の価格差です。初期見積もりには最低限のプラン内衣装代(例えば新婦ドレス1着あたり20万〜25万円程度)しか計上されていません。ところが、アンバサダーホテルで式を挙げるカップルの大半は、ディズニープリンセス(シンデレラ、ベル、オーロラ姫、白雪姫、ラプンツェルなど)を忠実にモチーフにしたホテルオリジナルドレスを希望します。これらの特製ドレスは1着35万〜50万円前後に設定されており、ウェディングドレスとお色直しのカラードレスで2着選ぶだけで、衣装差額だけで40万〜60万円の増額が確定します。さらに、アクセサリーや専用のベール、ブーケなどの小物は買い取り指定になるケースが多く、追加出費が連鎖します。
第二の要因は、料理・飲料コースのランクアップです。初期見積もりのコース料理は最も安価なグレード(1名あたり約1万8,000円〜)で組まれていることが大半です。しかし、試食会に参加した新郎新婦の多くは、「ディズニーのキャラクター性を料理でも表現したい」「遠方から駆けつけてくれたゲストをもてなしたい」という思いから、デザートに特別なキャラクター細工が施された上位コース(1名あたり2万3,000円〜2万8,000円台)へと変更します。60名の披露宴であれば、料理とフリードリンクのランクを1段階引き上げるだけで30万〜50万円が瞬時に上乗せされます。
第三の盲点が、記録・映像商品(スナップ写真アルバムおよびビデオ撮影)です。ホテル側が提供する公式写真商品は、ディズニー独自の著作権管理やキャラクターとのカットが厳密に保証されているため、一般的な式場相場よりも高価格帯です。挙式から披露宴結びまでの全記録ビデオや、キャラクターとのグリーティング風景を収めた高品質アルバムを注文すると、それだけで50万〜80万円規模のオプション料金が発生します。外注カメラマンの持ち込み制限が極めて厳しいディズニーFTWにおいて、記録アイテムの削り込みは難しく、これが最終見積もりを押し上げる決定打となります。