受付開始の合図とともに専用ポータルサイトへアクセスしたものの、画面がフリーズし、気づいたときにはエラー画面が表示されていた――。こうした悲痛な叫びは、SNS上の在日ベトナム人コミュニティで毎期のように繰り返されています。編集部が取材した日本語学校関係者によると、2025年から2026年にかけても「手続きの途中でタイムアウトになり、翌日再試行したら希望地域の会場が定員に達していた」「決済したつもりで確認を怠り、未受付のまま締め切られた」といった相談が殺到しています。
JLPT申し込み失敗の理由を深掘りすると、単なる通信障害にとどまらない、制度とシステムの構造的な3大トラップが浮き彫りになります。
第1の要因は、MyJLPTの事前登録遅延です。試験のオンライン出願には専用アカウント「MyJLPT ID」の取得が前提条件となりますが、受付開始当日にアカウント新規作成を行おうとする受験者が多く見られます。混雑時には仮登録メールの到達に数十分から半日を要するケースがあり、IDが手元に届いた頃には初日の受付ラッシュを逃してしまう事態に直面します。
第2の要因は、JLPT顔写真登録の注意点を軽視したことによる書類不備です。提出された写真は顔認識AIおよび目視で厳格に審査されます。背景に物が写り込んでいる、スマートフォンの自撮りフィルターで顔の輪郭が過度に加工されている、照明の影が目元にかかっているといった写真は容赦なく再提出の対象になります。修正要請の通知メールを見落とし、指定期日までに差し替えを行わなかった結果、出願自体が強制キャンセルとなるケースが後を絶ちません。
第3の要因は、JLPT受験料支払い方法における時間切れです。コンビニエンスストア決済を選択した場合、払込番号の発行から数日以内にレジで現金を支払わなければ予約データは自動削除されます。また、クレジットカード決済でも本人認証サービス(3Dセキュア2.0)のワンタイムパスワードが海外発行カードに届かず、認証エラーのままタイムアウトを迎えるトラブルが頻発しています。