歯周ポケット6Mmは自力で治るか?抜歯回避と骨再生の最新治療の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
では、歯科医院ではどのようなアプローチで抜歯を回避するのでしょうか。基本治療から保険適用の最新再生療法まで、その治療体系と実態を比較・整理しました。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価SRP(スケーリング・ルートプレーニング)専用器具でポケット深部の歯石・毒素感染歯質を除去・滑沢化保険適用:3割負担で1回約1,000〜3,000円(全4〜6回)初期段階の必須処置。ただし6mm以上の深部歯石は手探りになるため盲目下での取り残しリスクが残るフラップ手術(歯周外科手術)歯肉を局所麻酔下で切開・剥離し、目視下で深部歯石と病巣を完全掻爬保険適用:1ブロックあたり約3,000〜6,000円(自己負担3割)SRPで改善しない6mm以上の確実な選択肢。病変を目視で根絶できるが術後に若干の歯肉退縮を伴う歯周組織再生療法(リグロス®)遺伝子組換えbFGF製剤を塗布し、消失した歯槽骨・セメント質・歯根膜を新生保険適用:1歯あたり約10,000〜15,000円(薬剤・手術費含む)抜歯回避のゲームチェンジャー。保険で受けられる世界初の骨再生薬。骨の欠損形態により適応判定が必要中等度歯周病の治療期間基本治療+再評価+外科処置+治癒安定までの標準スパン約3ヶ月〜6ヶ月(骨再生後の定着確認は半年〜1年)短期間での即効完治は不可能。組織の治癒を待つ腰を据えたステップ進行が成否を分ける
治療のファーストステップは、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)です。麻酔下でキュレットと呼ばれる器具を用い、根面の汚染物質を掻き出します。軽度であればこれだけでポケットが引き締まりますが、6mm以上の深さになると器具が深部まで届きにくく、手探りの処置による取り残しが生じやすくなります。
そこで真価を発揮するのが、歯茎を開いて直視下で清掃するフラップ手術や、国が保険適用を承認している歯周組織再生療法「リグロス」です。血管新生や細胞増殖を促す成長因子(bFGF)の作用により、破壊された骨を再生させ、ポケットを3mm以下の健康なレベルへと戻す道筋が確立されています。自由診療下ではエムドゲイン(豚の歯胚組織由来タンパク)などの選択肢もありますが、費用対効果の面で保険適用のリグロスは患者にとって極めて心強い治療法となっています。