独特の存在感を放つ耳の大きい猫種の中から、専門機関の血統登録データや主要ブリーダーの動向をもとに、2026年最新人気ランキングとして代表的な5種を厳選しました。それぞれのルーツ、外見的特徴、性格、そして気になる流通相場を網羅して解説します。
第1位:アビシニアン|古代エジプトの壁画を彷彿とさせる気品と野性味
大きなカップ状の耳が前傾気味にセットされ、知的なアーモンド形の瞳を持つアビシニアン。1本の被毛に複数の帯状の色彩が入る「ティッキング」と呼ばれる美しい毛並みがトレードマークです。非常に筋肉質でしなやかなフォーリンタイプの体躯を持ち、野性味あふれる外見とは裏腹に、性格は極めて温和で甘えん坊。「鈴を転がしたような声」と評される控えめな鳴き声で飼い主とコミュニケーションを図るため、マンション等の集合住宅でも迎えやすい優等生です。
第2位:オリエンタルショートヘア|尖った大耳とシャープなくさび型フェイスの極致
シャム猫(サイアミーズ)をベースに作出されたオリエンタルショートヘアは、顔の輪郭の延長線上に広がる巨大な三角耳が最大の特徴です。スレンダーなオリエンタルボディと細長い四肢を持ち、歩く姿はまるでキャットショーのランウェイを歩くトップモデルのようなオーラを放ちます。性格はシャムの気質を色濃く受け継いでおり、極めて情熱的で社交的。飼い主の肩に乗ったり、後を追って鳴き続けたりと、強い愛情表現を好む寂しがり屋な一面を持ち合わせています。
第3位:デボンレックス|「プードルキャット」と称される妖精のようなカーリーヘア
1960年代にイギリスのデボン州で発見された突然変異種をルーツに持つデボンレックス。頭部の両脇から大きく突き出たコウモリのような耳と、波打つ短い縮れ毛が特徴的で、海外では「エルフ(妖精)キャット」の愛称で親しまれています。陽気で好奇心旺盛、遊ぶことが大好きで、犬のようにボールをくわえて持ってくるレトリーブ遊びを好む個体も珍しくありません。抜け毛が極めて少ないため、毛の飛散に悩む家庭からも高い支持を得ています。
第4位:コーニッシュレックス|ベルベットの手触りと洗練されたアーチを描く背中
デボンレックスと同じくイギリス原産ですが、異なる遺伝子変異によって生まれたのがコーニッシュレックスです。丸みを帯びた大きな耳が高めの位置に真っ直ぐ立ち、すらりと伸びた細い脚と美しい弓なりの背中が優雅さを際立たせます。被毛にはオーバーコート(上毛)がなく、シルクのように柔らかいアンダーコート(下毛)のみで構成されているため、撫で心地は極上のベルベットのようです。非常に活発で、高い跳躍力を活かした立体的な遊びを好みます。
第5位:スフィンクス|無毛のボディに際立つ圧倒的な耳の存在感
被毛をほとんど持たないヘアレスキャットとして世界的な知名度を誇るスフィンクス。毛がない分、頭部の両端に位置する巨大な耳の輪郭と、額のシワが視覚的に際立ちます。皮膚に直接触れると、まるで温かい桃の産毛に触れているかのような独特のぬくもりがあります。見た目の厳めしさとは対照的に、人懐っこさは全猫種の中でもトップクラス。人間の体温を求めて膝の上や布団の中に潜り込んでくる愛嬌の持ち主です。