「笑ったときに上の歯茎が大きく露出する状態」を指すガミースマイル。戸田恵梨香さんの場合、かつてはその快活で親しみやすいチャームポイントとして認知されていた一方で、シリアスな演技が増えるにつれて口元の見え方に注目が集まるようになりました。では、視聴者が「笑顔の印象が変わった」とはっきりと実感したのはどのタイミングだったのでしょうか。
年代ごとの出演作品や公の場での記録を精査すると、劇的な一夜の激変ではなく、2015年から2018年頃にかけて段階的な移行が確認できます。2000年代中盤の『デスノート』(2006年)や『LIAR GAME』(2007年)の頃は、思い切り笑うと上顎の歯肉が5ミリ前後露出する典型的なガミースマイルが確認でき、弾けるような若々しさの象徴でもありました。しかし、連続テレビ小説『スカーレット』(2019年)の主演発表やクランクインの前後には、大きく笑っても歯茎の露出がわずか1〜2ミリ程度に収まる洗練されたスマイルラインへと整っています。
彼女が口元に手を加えたとされる背景には、役者としての表現の幅を広げる戦略的な動機が存在したと見るのが自然です。コミカルな役柄から深みのある重厚なヒューマンドラマ、サスペンスへとシフトするなかで、クローズアップ時のわずかな表情のニュアンスをコントロールするために、信頼できる専門医のもとで口元のアライメントを整えたという見方が業界関係者の間でも定着しています。