激痛と下痢で意識が飛ぶ?トイレで倒れる迷走神経反射の真相と対処法

激痛と下痢で意識が飛ぶ?トイレで倒れる迷走神経反射の真相と対処法

激痛と下痢で意識が飛ぶ?トイレで倒れる迷走神経反射の真相と対処法の詳細について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

トイレの中で「血の気が引いてきた」「冷や汗が止まらない」と感じたとき、決してやってはならないのが「排便を我慢して便座に座り続けること」や「自力で歩いてリビングに戻ろうとすること」です。頭部の位置が高いままであれば、数秒後には重力によって脳血流が完全に途絶え、そのまま前方へ崩れ落ちてしまいます。

前兆を察知した瞬間に取るべき緊急アクションは極めて明快です。

第一に、衛生面や恥ずかしさを完全に捨て、「その場ですぐに便座から降り、床に頭を低くしてしゃがんでもたれかかる」ことです。可能であればトイレの床に直接横になり、トイレットペーパーの予備やスリッパなどを足元に挟んで両足を心臓より高く持ち上げます。これだけで下半身に溜まっていた血液が心臓と脳へ逆流し、意識消失を食い止めることができます。

また、循環器内科の診療現場で指導されている「LRM法(下半身筋肉強化対抗処置)」も極めて有効です。まだ座っている段階やしゃがんだ状態で、両脚を交差させて太もも同士とお尻の筋肉を強く締め上げたり、両手の指を組んで左右に強く引き合ったり(等尺性運動)することで、末梢血管を物理的に圧迫し、急激な血圧低下を食い止めることが可能です。

万が一、家族や同居人がトイレで倒れているのを発見した場合は、声をかけて意識の有無を確認しつつ、即座に仰向けにして足を高く持ち上げます。嘔吐を伴っている場合は窒息を防ぐために顔を横に向け、呼吸状態を確認してください。数分経っても意識がはっきりしない場合や、倒れた際に頭部を強く打ち付けた痕跡がある場合は、ためらわずに救急車を呼ぶ必要があります。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。