発売から30年以上が経過した現在、『Santa Fe』に対する評価は単なる芸能写真集の枠を完全に脱し、昭和から平成初期の文化史における「不朽のアートワーク」として定着しています。
ネット上の反応やSNSでの口コミを見ても、リアルタイムを知らない若い世代から「今の時代に見ても全く古さを感じない」「光と影の使い方が圧倒的で、ただひたすらに美しい」「ひとりの少女が放つエネルギーに圧倒される」といった純粋な芸術性を讃える声が多数を占めています。篠山紀信がフィルムカメラで捉えた粒状感のある質感とサンタフェの自然光は、デジタル時代において逆に新鮮な輝きを放っています。
その人気の根強さは、古書・中古市場にも明確に表れています。150万部という膨大な発行部数があるため市場の流通量は多いものの、状態が極めて良好な初版帯付きの美品や、篠山紀信・宮沢りえの直筆サイン本などは、古書店やネットオークションにおいてプレミア価格で高額取引されています。単なる消費物ではなく、所有し続ける価値のあるコレクターズアイテムとして確固たる地位を維持しています。