事件が白日の下に晒されたのは2001年のことでした。当時、慶應義塾大学環境情報学部に在籍していた木村束麿呂は、仲間らと共謀し、知人男性を車内に強引に連れ込んで拉致・監禁。凄惨な暴行を加えた上で多額の金品を脅し取るという、極めて計画的かつ悪質な強盗致傷事件を引き起こしました。
被害者に負わせた肉体的・精神的苦痛は極めて深刻であり、単なる学生の非行という枠を完全に逸脱した凶暴性が法廷でも厳しく追及されました。暴力団関係者との接触や脅迫の手口など、当時の捜査関係者を驚愕させた生々しい手口が次々と明らかになり、名門私立大学のキャンパスに潜んでいた闇の深さが浮き彫りとなりました。
当時メディアは「名門慶大生による凶行」として大々的に報道。知性と品格を重んじる最高学府のイメージを失墜させただけでなく、一般社会における大学生犯罪の認識を根底から覆す一大事件として社会問題に発展しました。