「葉っぱは硬くて苦いから食べられない」という思い込みは、栄養学の観点から見れば大きな損失と言わざるを得ません。文部科学省が公表している「日本食品標準成分表」などの公的データをもとに根と葉の成分を比較すると、葉の部分に凝縮された栄養素の密度は圧倒的です。
特に際立っているのがカルシウム、ビタミンC、カリウム、食物繊維の含有量です。骨や歯の形成を助けるカルシウムは根の約8倍以上、抗酸化作用やコラーゲン生成に不可欠なビタミンCは約3倍以上にも達します。さらに、体内の余分な塩分を排出するカリウムや、腸内環境を整える不溶性食物繊維も豊富です。油と一緒に摂取することで吸収率が跳ね上がるβ-カロテンも豊富に含まれており、免疫力の維持や皮膚・粘膜の保護に優れた効果を発揮します。
このように、数値データを直視すれば、葉を捨てることがいかに栄養面で「もったいない」行為であるかは一目瞭然です。家庭の食卓で日常的に取り入れる価値は十分にあります。