吹田市文化会館メイシアターを訪れる際、チケット予約や当日の満足度を大きく左右するのが各ホールの座席からの見え方です。大ホールと中ホールでは劇場の構造や傾斜の設計が大きく異なり、同じ「S席」「指定席」であっても視覚的な体感が異なります。
まず、収容人数1,382席を誇るメイシアター大ホールは、1階席と2階バルコニー席で構成されています。音響反射板を備えた本格的なシューボックス型寄りの多目的ホールで、音の広がりや残響には定評があります。1階席の前方(1列〜7列付近)は演者の表情や細かな指先の動きまで肉眼で克明に捉えられますが、舞台面が高めに設計されているため、最前列付近では若干の見上げ角が発生します。
一方で注意が必要なのが、1階席の8列〜15列目の中央ブロックです。このエリアは音響バランスが最も整っている「特等席」である一方、床面の傾斜が緩やかであるため、前列に座高の高い観客が座った場合に視界が遮られるケースが報告されています。16列目以降の後方ブロックになると段差がしっかりつくため視界は開けますが、演者の表情を追うには8〜10倍程度のオペラグラスが欠かせません。2階バルコニー席は舞台全体を俯瞰できる設計となっており、ミュージカルの群舞やオーケストラの全体配置を把握するのに最適です。
次に、収容人数492席を備えるメイシアター中ホールは、演劇、落語、リサイタル、伝統芸能などに多用されるプロセニアム形式の劇場です。中ホールの最大の特徴は、舞台と客席の距離が非常に近く、最後列であっても演者の息遣いや肉声がダイレクトに届く点にあります。すり鉢状のしっかりとした傾斜角が確保されているため、前の人の頭が視界を遮るストレスが極めて少なく、「どの席からでも見やすい良質な中劇場」として舞台ファンからも高く評価されています。
また、アコースティックライブや発表会に利用される小ホール(156席)や、展示会・パーティーに対応するレセプションホールも完備されており、公演規模に応じた緻密な空間設計がなされています。