全米ネットワークNBCが破格の巨費を投じて制作した全5話の大規模ミニシリーズ『SHOGUN』。撮影現場は、文化の相違と完璧主義がぶつかり合う凄絶な熱量に満ちあふれていた。世界的な大スターである三船敏郎が重厚な存在感で圧倒し、相手役の主演俳優リチャード・チェンバレンが緻密な役作りで挑む中、彼女はまさに日米の架け橋となる重責を担っていた。
撮影当時は英語が決して流暢ではなかったという背景がある。しかし彼女は全編英語の長い台詞を丸暗記するだけでなく、言葉の裏に隠された感情の機微を徹底的に研究して撮影現場に臨んだ。リチャード・チェンバレンとの緊張感あふれる濡れ場や感情のぶつかり合いのシーンでは、持ち前の集中力で相手役を圧倒。異国の撮影クルーからも「プロフェッショナリズムの塊」と称賛を浴びるほど、その覚悟は壮絶なものだった。