バンド結成の過渡期、彼らが選んだ道は異軌そのものだった。東京都大田区の印刷工場跡地を借り受け、自らの手でライブハウス「club Earth」を作り上げた。資金もノウハウもないまま、防音材を貼り、ペンキを塗り、泥と粉塵にまみれながら作業に没頭した。
この「club Earth」での日々は、過酷な共同生活と隣り合わせだった。多額の借金を背負いながらメンバーと寝食を共にし、音大に通っていたSaoriは作業と練習、バンド運営を同時にこなした。睡眠時間を削り、精神的な極限状態を生き抜いた下積み時代。この過酷な環境こそが、バンドの強靭な絆と独創的なサウンドを生み出す原動力となった。