策略を張り巡らせて一度は勝利を手にしたかに見えた椎名直之ですが、その栄光は長くは続きませんでした。サヤマ製作所が開発を進めていた人工心臓弁「コアハート」において、納期と成果を優先するあまり重大なデータ改ざんや実験データの偽装を行っていた事実が明るみに出ます。
命を軽視した開発姿勢は内部告発と佃製作所側の執念の調査によって暴かれ、サヤマ製作所には警察の手入れが入ることになります。エリートとしてのプライドを粉々に打ち砕かれ、警察車両の前で呆然と立ち尽くす椎名のラストシーンは、まさに因果応報を象徴する劇的な結末でした。
すべてを失った瞬間の虚無感に満ちた表情は、視聴者に圧倒的なカタルシスを与えると同時に、哀愁すら漂わせる名場面として刻まれています。