ハリウッドや世界のエンターテインメント界、あるいは歴史的な文化人のなかにも、過酷な精神的困難と向き合い続けた有名人は数多く存在する。伝説的なロックバンド「ピンク・フロイド」の創設メンバーであるシド・バレットや、フリートウッド・マックのピーター・グリーンなど、天才的な音楽センスと引き換えにするかのように精神の不調に苦しんだミュージシャンの実話は知られている。
海外の映画界や演劇界でも、自らの精神的な不安定さや妄想の兆候と戦いながら名演技を見せた女優や俳優の事例が報告されている。発症の影に怯えながらも、精神科医のサポートや適切な服薬指導を受けることでステージやカメラの前に立ち続けたスターたちの証言は、現代の当事者にとって大きな支えとなっている。
彼らが異口同音に語るのは、「孤立しないこと」と「周囲の理解」の不可欠さだ。症状の悪化によってキャリアの中断を余儀なくされても、クリエイティブな表現活動を通じて自己を取り戻していくプロセスは、世界中のファンに計り知れない勇気を与え続けている。