彼女の才能が世に知れ渡るきっかけとなったのは、オーディションで射止めた名作『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役だ。当時まだ高校生だった少女が魅せたピュアな透明感と、スケール感豊かな歌唱力は、目の肥えた演劇ファンや批評家たちを劇的に唸らせた。
単なる「歌の上手な新人」にとどまらないのが彼女の凄みだ。声の輪郭、息遣いの一瞬一瞬に感情の機微を乗せる技術は、舞台を重ねるごとに加速度的に洗練されていった。高音域でのブレない声量はもちろん、ささやくような弱音で観客の涙を誘う表現の幅。ミュージカル女優として積み重ねてきた努力の結晶が、現在の絶対的な評価へとつながっている。