節目となる第75回NHK紅白歌合戦の出場歌手と司会者の陣容は、これまでにないサプライズとドラマに満ちている。初出場を果たしたアーティストたちの喜びの声が届く一方で、長年常連とされてきたベテラン勢の落選も大きな波紋を呼んだ。選考過程においては、CDの売上枚数だけでなく、各種ストリーミングサービスの再生回数やSNSでの拡散力、さらには世代を超えた認知度が極めてシビアに数値化されたという。
初出場の注目アーティストには、ネット発のシンガーソングライターやグローバル展開を視野に入れたダンス&ボーカルグループが名を連ねる。一方で、惜しくも落選となった中堅・ベテラン陣の背景には、若年層の視聴者獲得を至上命令とする番組側の構造改革が存在する。伝統を守りつつも新たな風を吹き込もうとする制作陣の葛藤が、今回の結果に色濃く反映されている。