多くのファンやメディアが抱いてきた「なぜ本田圭佑は金髪にこだわり続けるのか」という疑問。単なる目立ちたがりや流行の追求ではなく、そこには極めて論理的なセルフマネジメントと心理戦略が存在します。
過去の特番インタビューや自著・手記で語られてきたのは、「ピッチ上で誰よりも目立つことで、ミスをごまかせない状況を自ら作る」というストイックなメンタリティです。身体の大きな海外選手がひしめくピッチにおいて、遠目からでも一瞬で味方や観客に自分を認識させる視認性の高さは、パスを引き出す上でも実利的な武器となりました。
さらに、心理学で言うところの「パブリック・コミットメント(公言効果)」の役割も果たしています。派手な髪型をしていながら不甲斐ないプレーをすれば、メディアやファンから激しいバッシングを浴びることは避けられません。あえて逃げ場をなくし、「結果を出し続けるしかない極限の緊張感」を自らに課すためのトリガーこそが、あのブロンドヘアーだったのです。