リビングと直結した対面キッチンやダイニング周辺に設置されたエアコンは、調理時の油煙(オイルミスト)を吸い込んでいます。油分がホコリと結合すると、通常の水洗いだけでは粘着質な汚れが落ちません。こうした頑固な汚れには、アルカリ剤を活用した洗浄法が極めて有効です。
酸素系漂白剤を用いたオキシクリーン漬け置き洗いは、40〜50℃程度のぬるま湯に規定量のオキシクリーンを溶かし、フィルターを20〜30分程度浸すだけで、油汚れと蓄積臭を同時に分解・除菌します。過度な長時間の漬け置きはプラスチック枠の劣化を招くため、30分以内を目安に引き上げ、入念にすすぎ流すことが重要です。
また、日常のメンテナンスとして活用される重曹クエン酸スプレー効果にも明確な使い分けが存在します。酸性の油汚れや手垢には弱アルカリ性の重曹スプレー(水100mlに重曹小さじ1)、タバコ臭やアンモニア臭などのアルカリ性汚れには酸性のクエン酸スプレー(水100mlにクエン酸小さじ1/2)が中和作用を発揮します。ただし、酸やアルカリ成分がフィルターに残ると熱交換器のアルミフィンを腐食させる恐れがあるため、薬剤使用後は必ず真水で完全に洗い流してください。