これほどの支持を集めていながら、なぜ生産終了という決断が下されたのか。ファンの間で様々な噂が飛び交ったが、その裏には製菓業界を取り巻く劇的な環境の変化と、メーカー側の綿密なブランド再編があった。
大きな要因の一つが、製造コストとラインナップの見直しだ。1本あたり70%ものチョコレートを使用する贅沢な仕様は、原料価格や物流費の高騰において大きな負担となった。さらに、江崎グリコ株式会社はプレミアム路線のポートフォリオを再構成し、「ポッキー 贅沢仕立て」など新しいコンセプト商品へのシフトを決断。惜しまれつつも市場から退く形となったが、ファンの間で囁かれる突然の消滅の背景には、時代の波に応じた苦渋の選択があった。