パンくん事件の真相と志村けんの絆 被害者の現在と隠された裏側

パンくん事件の真相と志村けんの絆 被害者の現在と隠された裏側

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2012年9月6日、日本中を激震させる出来事が起こった。熊本県阿蘇市の動物エンターテインメント施設「阿蘇カドリー・ドミニオン」で行われていたショーの最中、パンくんが突如として女性研修生(当時20代)に襲いかかったのだ。いわゆる「チンパンジー襲撃事故」である。舞台袖にいた研修生に対し、パンくんは牙を剥き出しにして噛みつき、足や腰などに全治数ヶ月におよぶ重傷を負わせた。大歓声が響いていた劇場内は一瞬にして悲鳴と血の海に包まれ、公演は即座に中止となった。

事件当時、パンくんは11歳。人間でいえば思春期から成人期へと差し掛かる時期にあたり、チンパンジーのオスとしては筋力・攻撃性が飛躍的に高まる年齢だった。チンパンジーの腕力は成人の人間の数倍以上と言われており、一度本気で暴れ出せば人間が自力で抑え込むことは不可能に近い。これまで「服を着て二足歩行し、買い物ができるお利口なチンパンジー」として愛されてきたパンくんが見せた衝撃的な野生の剥き出しは、日本中の人々に巨大なショックを与えたのだった。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。