15歳でリリースした金字塔的アルバム『First Love』は、日本の音楽産業におけるJ-POPおよびR&Bの概念を根本から塗り替えた。ソウルフルなグルーヴと独特の日本語詞の融合は、当時のリスナーに強烈な体験をもたらした。しかし、その爆発的ヒットの直後に訪れた病の体験は、彼女の表現力をより内省的で普遍的なものへと昇華させる。
復帰後に発表された楽曲群には、命の儚さや人間関係の機微を捉えた詩的な表現がより色濃く反映されるようになった。病魔を克服した経験は、彼女の歌声に漂う哀愁と温かみをいっそう深め、シーンにおける唯一無二の存在感をより確固たるものにしたのである。