神権体制を実質的に支え、軍事・経済の双方を牛耳っているのが精鋭組織であるイスラム革命防衛隊(IRGC)だ。単なる正規軍の枠を超えた巨大な軍事複合体であり、国内の主要インフラ、通信、金融機関までも支配下に置く。彼らはハメネイ体制の防波堤として機能する一方、国外においては代理勢力を通じた軍事介入を活発化させてきた。
この組織の暗躍は、緊迫化する地政学・国際政治のリスクを一段と高めている。ペルシャ湾周辺の安全保障や近隣国との緊張関係は、革命防衛隊の強硬な軍事姿勢によって常に火種を抱える。国際社会による制裁措置も、彼らが張り巡らせた地下資金網や密輸ルートによって骨抜きにされつつあり、市民の犠牲の上に軍備拡張を優先する構造が国家の疲弊を一段と加速させている。