世良公則の才能は、音楽活動だけに留まらない。俳優としても日本エンターテインメント界に深い爪痕を残してきた。古くは名作『映画 Wの悲劇』で見せた屈折した青春像や確かな演技力で高い評価を獲得。若き日からスクリーンで唯一無二の光を放っていた。
近年でもその重厚な演技は健在だ。人気テレビドラマ『下町ロケット』で見せた冷徹かつ重厚なヒール役は、視聴者に強烈なインプレッションを与え、役者・世良公則の恐ろしいほどの振り幅を印象づけた。さらに、連続テレビ小説 カムカムエヴリバディでは、ジャズ喫茶のマスター役として「On the Sunny Side of the Street」をソウルフルに歌い上げ、日本中に大きな感動を呼び起こした。画面に登場するだけでストーリーの空気を一変させる存在感は、今や日本の映像作品に欠かせないスパイスとなっている。