「もし両者が戦ったらどっちが強いのか」という疑問に対して、動物行動学および生態学の観点から導き出される結論は明白です。純粋な戦闘力・物理的破壊力においてはヒグマが圧倒します。
ヒグマの前脚から繰り出される強烈な一撃は、成牛の首骨やエゾシカの頭蓋骨を一撃で粉砕するほどの威力を持っています。さらに、湾曲が少なく土を掘るのに特化した最大8cm以上の巨大な鉤爪は、破壊的な打撃力を相手にダイレクトに伝えます。
一方のツキノワグマも、樹上に軽々と登るための鋭く曲がった爪と強靭な背筋を持っています。しかし、体重差が2〜3倍以上あるヒグマとの直接対決では、リーチ・骨密度・筋肉量のすべてにおいて勝負になりません。北米やユーラシア大陸でヒグマと他の中型クマ類が競合する地域でも、ヒグマが餌場を独占し、他種を圧倒する力関係が実証されています。