パッションフルーツの育て方決定版!実がつかない理由と冬越し術

パッションフルーツの育て方決定版!実がつかない理由と冬越し術

パッションフルーツの育て方決定版!実がつかない理由と冬越し術の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

パッションフルーツをただ放任して伸ばしているだけでは、葉ばかりが生い茂って花芽がつきにくくなります。収穫量を劇的に増やす鍵は、つるの性質を利用した「摘心」と「誘引」のコントロールにあります。

植物生理学上、パッションフルーツは親づる(主幹)にはほとんど花をつけず、親づるから伸びる「子づる」や「孫づる」の節に花芽を形成する特性を持っています。したがって、適切なタイミングでの摘心作業が収穫量を左右します。

まず、植え付け後に親づるが支柱やネットの高さ(約1.5〜1.8m)まで到達した段階で、頂点の生長点をカット(摘心)します。これにより下部から元気な子づるが複数発生します。発生した子づるを横方向や斜め方向に誘引し、さらに子づるが1〜1.5m伸びたところで再度摘心を行うと、花芽をぎっしり蓄えた孫づるが次々と発生する仕立て構造が完成します。

旺盛につるを伸ばすパッションフルーツは、夏の強い西日を遮るグリーンカーテンとしても極めて優秀です。葉が大きく隙間なく広がるため、室内の温度上昇を抑える遮熱効果を発揮しながら、秋にはトロピカルな果実を収穫できる一石二鳥のメリットを享受できます。

ただし、カーテンとして仕立てる過程で「葉が黄色い」という異変が生じることがあります。この変色には明確な原因が3つ存在します。

下葉から順に全体が黄色くなる場合は「マグネシウム(苦土)や窒素の欠乏」、新芽付近の葉脈間が黄色く抜ける場合は「微量要素(鉄分など)の不足や根傷み」、そして水やり直後にもかかわらず葉が黄色く萎れる場合は「過湿による根腐れ」です。症状を見極め、水はけの改善や微量要素を含んだ液肥の補給を行う必要があります。

肥料のやり方については、追肥のタイミングを月1回の固形肥料と、開花・結実期の週1回の液体肥料で組み合わせるのが基本です。元肥には緩効性肥料を混ぜ込み、生育初期はバランスの良い肥料(N-P-K=8-8-8など)を与えますが、開花前からは窒素(N)を控え、リン酸(P)とカリ(K)の比率が高い果樹専用肥料へとシフトすることで、「つるボケ」を完全に回避できます。

森 瞳
著者

森 瞳

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