政治の不透明さや現職議員が直面するもどかしさを市民に突きつけたのが、ドキュメンタリー映画の広がりだ。野党議員の葛藤と選挙戦の泥臭い現実をありのままに描いた映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』は、政治ドキュメンタリーというジャンルを一般層へと一気に浸透させた。
かつてはテレビニュースの切り抜きでしか知ることができなかった永田町の駆け引きや議員の日常だが、現在はNHKオンデマンドやNetflixといった大手動画配信プラットフォームで手軽に視聴できる時代になった。政界のリアリティを描いた映像作品の普及は、有権者、とりわけ若い世代の政治観に変化をもたらし、議員個人が背負う構造的な苦悩への理解を深めるきっかけを与えている。