彼が最初に脚光を浴びたのは、東京のトレンドの最先端を走るエリアだった。独特の感性を持つ若者たちが集う原宿カルチャーの只中でショップ店員として働き始めた彼は、その卓越したスタイリングセンスによって瞬く間に注目を集める存在となる。
当時、若者向け雑誌の読者モデルとして活動を始めた彼のスタイルは、それまでのメンズファッションの常識を覆すものだった。チークを大きく乗せたメイクにヘアバンド、そしてパステルカラーを多用したコーディネートは、ジェンダーレスファッションのパイオニアとしてファッション業界全体に大きな衝撃を与えた。性別の境目をしなやかに飛び越えるその装いは、装飾としての衣服を超え、「自分らしさ」を表現するための強力なステートメントだった。