1話ごとの起承転結を意識しつつ、シーズン全体を通じた大きなうねりを作り出す。彼が手掛けるシリーズ構成の妙は、配信時代の「一気見(ビンジウォッチング)」文化とも抜群の相性を見せる。視聴者の集中力を切らせない仕掛けが随所に施されており、次のエピソードをクリックさせずにはいられない強い牽引力を生み出しているのだ。
話数ごとに視点を巧みに切り替え、多角的に事件の全貌を浮き彫りにしていく手法は、海外の大ヒットドラマにも通じる洗練されたスタイルだ。従来の枠組みに捉われないストーリーテリングの革新は、日本のアニメシナリオの可能性を大きく拡張し続けている。