シリーズが15年以上にわたり国民的人気を維持できたのは、徹底して計算された「予定調和の破壊」と、刺客たちの怪演があったからです。
視聴者の間で今なお「神回」として語り継がれるのが、2004年の『温泉宿in湯河原』と2007年の『病院24時』です。湯河原で見せた「浜田雅功のジュウシマツ顔写真」や「ダイナマイト四国の登場」は、作為的な演出を排した純粋なリアクション芸の頂点と評されます。また『病院24時』では、ナースコール越しに響く奇声や、ジミー大西氏による狂気的な診察VTRなど、不条理ギャグの応酬が視聴者を圧倒しました。
さらに、毎年の定番となった様式美も番組の代名詞でした。月亭方正(旧・山崎邦正)氏が理不尽な理由で制裁を受ける「蝶野正洋のビンタ劇」、田中直樹氏が理不尽に通告される「タイキック」、引き出しから出てくるシュールな私物や写真など、お約束でありながら毎回予想を裏切るギミックが緻密に配置されていました。これらの名シーンは、単なるバラエティの枠を超え、日本のお茶の間における「共通言語」として定着したのです。