関西圏を中心に「ご飯が何杯でも進む」と称賛される舞昆のこうはら。なぜ一般的な佃煮メーカーと異なり、これほどまでに熱狂的なファン層を維持できているのでしょうか。その背景には、単なる味付けの濃淡にとどまらない、発酵工学と伝統製法の融合が存在します。
開発の端緒となったのは、「身体に優しく、かつ満足感のある旨味をどう届けるか」という創業理念でした。一般的な塩昆布は醤油や砂糖、化学調味料などで味を整えて炊き上げますが、舞昆のこうはらでは北海道道南産の天然真昆布をベースに、枇杷(びわ)の葉、桑の葉、舞茸といった天然素材由来の発酵菌(舞昆菌)を用いて長時間じっくりと発酵熟成させています。
「佃煮なのにフルーティーでまろやか」「塩辛さが角立たず、後味に上品な甘みが残る」と評される独特の風味は、この熟成過程で生成されるアミノ酸やペプチドの恩恵です。ネット上では「薬効があるのではないか」「一般的な昆布と何が違うのか」といった舞昆のこうはらの噂の真相を気にする声も散見されますが、実態はオカルト的なものではなく、産学連携による研究に裏打ちされた科学的なアミノ酸濃縮プロセスがその正体です。