早春の散策で多くの人が頭を悩ませるのが、「梅・桃・桜のどれが咲いているのか判別できない」という問題です。いずれもバラ科サクラ属(またはスモモ属)に属する極めて近縁な植物ですが、枝への付き方(花柄)、花びらの先端、樹皮の質感という3つのポイントさえ押さえれば、遠目からでも確実に見分けることができます。
特に梅の大きな特徴は、「花柄(かへい:花を支える軸)が極めて短く、枝に直接くっつくように花が咲く」点です。また、花芽が1節につき1個しかつかないため、桜のように手毬状の房になって咲くことはなく、一輪一輪が端正に枝に並びます。
さらに園芸分類上、梅は主に「花梅(観賞用)」と「実梅(収穫用)」に分かれます。花梅は野梅系・緋梅系・豊後系の3系統に大別され、原種に近い野梅系は澄んだ芳香を放ち、緋梅系は幹の内部まで赤く鮮やかな紅梅を咲かせます。