器好きが色めき立つのは、名立たる名窯が本気で放出するアウトレット品の数々だ。人間国宝の系譜を継ぐ酒井田柿右衛門のような至高の赤絵磁器は高嶺の花だが、その繊細な余白の美意識を受け継ぐ窯元のセカンドラインや、工房の蔵出し品が驚くべき価格で店頭に並ぶ。
特に注目したいのが、普段使いの器として絶大な支持を集める中堅・新進気鋭の作家テントだ。わずかな釉薬のムラや、焼成時の鉄粉の飛びといった「規格外」とされた品が、定価の半額から7割引きで手に入る。素人目には判別すら難しい微細な個性が、むしろ世界に一つだけの表情として愛おしい。
深川製磁が展開するチャイナ・オン・ザ・パークや源右衛門窯の周辺は、開店と同時に熱狂的なファンが押し寄せる。有田焼・伊万里焼の伝統的な染付をモダンに再解釈したスクエアプレートや、スタッキングできる小鉢セットは初日の午前中に完売することも珍しくない。狙い目の窯元には、目星を付けて真っ先に足を運ぶべきだ。